解散したのが惜しい、元スリーピースバンドKidori Kidori

また今年、一つのバンドが解散してしまいました。
Kidori Kidoriは今年の7月に解散を発表し、9年間の活動に幕を閉じました。
解散時に残っていたメンバーはギターボーカルのマッシュとドラムの川元直樹。

脱退したメンバーはンヌゥと汐碇真也で、二人ともベースを担当していました。
今回は解散を惜しまれるバンド、Kidori Kidoriについて紹介していきたいと思います。




NUKE?



2012年リリースの2ndアルバム『La Primera』収録曲。
この曲だけですぐにいいバンドだなと思ってしまいました。
はじめの頃は曲の多くが英語で歌われています。

これはボーカルのマッシュがイギリス、ウェールズからの帰国子女だったためというのもあります。
タイトルの’nuke’の意味は核兵器や原発といった意味があり、曲が製作された前年度には福島第一原発事故もあったことから作られた曲だと思います。

このPVが製作されたときはまだオリジナルメンバーのンヌゥもまだいました。
社会を風刺したメッセージ性の強い曲になっています。
‘Safety but unhealthy. Guilty and no sympathy.
安全で不健康。 罪に溢れて、共感がない。‘

Come Together



2014年リリースの2ndミニアルバム『El Blanco 2』収録曲。
この年の3月にベースのンヌゥが失踪し、それがもととなってンヌゥは脱退することになります。
この曲ができたころ、Kidori Kidoriは一度目の二人体制で活動をします。

モノクロのPVにメンバーの二人と複数の腕が映りだされており、抑圧からの脱出を歌った曲だと思います。
ギターがかっこいい曲になっています。

フィールソーグッド



2ndシングル『フィールソーグッド e.p.』より。
この曲が作られたときにはそれまでサポートメンバーだったベーシスト汐碇真也が正メンバーになっていました。

汐碇はBAND A(2015年解散)にも在籍しており、現在はYap!!!というバンドに在籍しています。
この曲は日本語で歌われており、英語で歌われる曲は減っていきます。

実際2015年ごろが転換期で、それまでの激しいロックとは異なり、落ち着いた曲が増えてきたと感じました。
『フィールソーグッド』も落ち着いた曲調になっており、渋いロックになったといえるかもしれません。

アウトサイダー



汐碇真也がメンバーとの不和などが原因で脱退し、再び二人体制になった後に作られた曲で、Kidori Kidori最後のCDとなったミニアルバム『OUTSIDE』に収録された曲。

これが最後に作られたPVのある曲だということを思うと、哀愁を感じざるを得ません。
「ああ、アウトサイダーだからなんだ いつでも」という歌詞からも、当初からもっていた自分たちの理念・思想を貫き続けるといったことが感じられます。

Kidori Kidoriが解散し、ギターのマッシュは今後の活動をどうするか発表していません。
ドラムの川元はKidori Kidoriが「人生唯一のバンド」として、音楽界から退くことを決めました。

バンドの解散は悲しいものですが、できる限り多くの人にその音楽は残ってほしいと思っています。
マッシュが今後音楽を続けていくのかどうかが気になるところです。



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