失踪、解散からの復活。高橋國光のソロプロジェクト’österreich‘

以前紹介したバンドthe cabsのギターを担当していた高橋國光が始めたソロプロジェクト‘österreich‘について今回は紹介していきたいと思います。




the cabsが解散したのち、高橋は音楽から離れていたようですが、ある「きっかけ」から再び音楽のもとに戻ってきます。

そのきっかけというのがアニメ版「東京喰種」です。

作者の石田スイからの希望で実現したものですが、これが復活につながりました。
そして出来上がった曲が「無能」でした。

無能



これが「東京喰種√A」で使用された曲です。
歌は元ハイスイノナサ(当時はメンバー)のボーカル・キーボード鎌野愛が歌っています。
the cabsが活動していたころも歌詞は高橋が担当しており、その複雑さから他メンバーもすべてを理解はしていないといっていましたが、österreichでも、その歌詞の表現性に変化はありません。

やはり歌詞にはもろさや儚さを感じます。

「遠くの街で誰かが死んだよ」「レミングスに誘われてたどり着くこの世の果て」という部分から死の部分を、「狂おしいほど聞こえるだろう? いきろ、と」という部分で正の部分を表現しているのだと思います。

ここで登場するレミング(ス)、(Lemming(s))は和名をタビネズミという北極あたりに生息する生き物のことで、集団自殺をする生き物であると誤解をされていた生き物でした。

贅沢な骨



この曲はPS Vitaのゲーム「東京喰種 JAIL」に使用されました。
ゲームの方では歌は鎌野が歌っていますが、SoundCloudにある「贅沢な骨」とは異なっています。

一番好きな曲です(特にSoundCloud版)。
曲のタイトルは2001年公開の行定勲監督映画と同名となっています。

この曲を聞いたときに感じたことを表現できる日本語を探せない自分がもどかしいのですが、この曲は他の曲、さらにはthe cabsの曲とも歌詞と情景という部分で一線を画すように思えました。

曲の最初、「窓の外を渡るかわいらしい小鳥のように羽があると思った」という部分では自分自身の何かのせいで拘束されている不自由さ、そして醜さと対比している表現ではないかなと思っています。

そしてその自身の状態を「わかってしまった 笑ってしまった」のだと思います。

私は理系の人間なので歌詞の解釈となると下手をしたら明後日の方向を向いてしまっているかもしれませんが、高橋國光が作る歌詞には衝撃を受けるばかりです。

個人的に元the cabsのメンバーとどうなっているのか、再結成の可能性があるのかも気になりますが、今後もösterreichの活動をチェックしていきたいです。

今回2曲だけしか紹介できなかったので、あともう一回くらい紹介記事を作りたいと思っています。

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