the cabsは2枚のミニアルバム、1枚のフルアルバムをリリースしました。
それぞれのCDに収録された1曲、つまり3曲がYouTubeにアップされています。
その3曲について紹介します。
二月の兵隊
1stミニアルバム『一番はじめの出来事』より。
the cabsの作詞はすべてギターの高橋が手掛けており、キリスト教を連想させるような言葉がしばしば出てきます。
その独特の歌詞は他のメンバーもすべてを理解するのは難しかったようです。
歌はベースの首藤がメインですが、いくつかの曲で高橋がシャウトなどで歌っています。
この曲でも二人が歌っています。
激しい音楽でありながらも、どこか寂しげな、空虚感を醸し出すメロディと歌詞になっています。
高橋が歌っている(シャウトしている)パートは歌詞がつけられていないことも多いのですが、この曲には歌詞が載っています。
「指のない農夫 靴を探すゲーム ブリキの兵隊 「ひとつになりたい?」 「一つになりたい」」
キェルツェの螺旋
2ndミニアルバム『回帰する呼吸』より。
とにかく最初に聞いて圧倒されるのがドラムです。
3人の演奏能力の際立つ曲になっています。
2分にも満たない短い曲ですが、印象に残る曲で、私自身この曲からthe cabsを好きになりすぐにすべてのCDを買いました(残念ながら私がthe cabsを知ったのは解散後でした)。
曲の最後の部分は歌詞が載っていませんが、様々な推測がなされています。
PVの方もthe cabsの世界観を伝える綺麗な映像となっています。
anschluss
1stフルアルバムで最後のアルバムとなった『再生の風景』より。
Anschlussはドイツ語で「接続・合併」を意味し、Der Anschluß Österreichs an das Deutsche Reichは「ドイツによるオーストリア併合」という意味だと、PVの最後に登場します。
このCDの発売、高橋の失踪と安否確認、the cabsの解散までわずか2か月足らずのことでした。
「絵画の海に溺れていく 僕らいつも間違えようとした 飾られた悲鳴、群がる人 答えはもう誰にも解りはしない」
曲の最初の歌詞の部分ですが、やはり普通の人では作りえない詩、純文学のような、子供の純粋さのようなイメージが浮かび上がってきます。
それとは相反するようなイメージを持つタイトル、歌詞の解釈は難しいですがthe cabsの綺麗な歌詞が描かれています。
現在は高橋の所在もわかっており、3人それぞれが音楽活動を続けています。
まずギターの高橋はソロプロジェクト、österreich(オストライヒ)として活動しており、漫画家石田スイが原作のアニメ『東京喰種』の主題歌にも抜擢されました(石田からの強い要望があったために実現したようです)。
ベース首藤はKEYTALKという別のバンドで活動をしています。
ドラム中村はthe cabs解散後にdry as dustやplenty、peelingwardsのドラムとして活動していましたが、今年発表されたplentyの解散後の活動は私もわかっていません。
どんなに先になっても、3人がまたthe cabsとして活動を再開するのを願っています。
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