ファストフードを食べ続けたらどうなるのか?実験系ドキュメンタリー『スーパーサイズ・ミー』

前回に続けて食生活に関するドキュメンタリー映画です。

もし人間が一か月間朝も昼も夜もファストフードを食べ続けたらどうなってしまうのか?
子どもにとっては夢のようにも思えてしまう食生活かもしれませんが、これがどれだけ危険なものか体を張って実証し、映画化したのが今回紹介する『スーパーサイズ・ミー』です。

前回紹介した『あまくない砂糖の話』で、アメリカの元大統領アイゼンハワーが心臓発作で亡くなったのは脂肪が原因か砂糖が原因かという議論があり、脂肪が原因という説が勝利したというシーンがありました。




そこで今回の映画です。

ルールは簡単。
30日間朝昼晩すべての食事をマクドナルドのメニューから選ぶ、「スーパーサイズ(Lサイズよりも大きいサイズ)にしますか?」と店員に聞かれたら必ずスーパーサイズにする、です。

実験台となったのはこの映画の監督でもあるモーガン・スパーロックでした。
彼は医師たちの協力のもと、実験を始めます。

マクドナルド食を始める前の彼は健康体そのものでしたが、はたして30日後はどうなってしまうのでしょうか?


映画は2004年に製作されたアメリカ映画です。

第77回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされました。

前回紹介した『あまくない砂糖の話』の監督、デイモン・ガモーはこの映画を参考にして自身のドキュメンタリーを作ったようです。

映画ではアメリカ国民の肥満率の増加問題も議題にしており、日常生活におけるファストフードの普及についても調査しています。

映画製作当時の時点でアメリカの約60%が肥満体重であり、1980年代と比べると過体重と肥満の総数は2倍に、最も肥満の人が多い州であるミシシッピでは4人に1人が肥満であるというデータになったらしいです。

ファストフードを食べ続けるのはもちろん体に良くないというのはすでに知られていることです。
しかしこの映画の議題にもなっている子どものファストフード食は今でも重要だと思います。

私自身も小・中学に通っていたの頃は毎日ファストフードを食べても飽きないと思っており、またファストフードは私たちの生活にすでに完全に普及していますが、どんな食べ物も食べ過ぎないことが大切だと思いました。

この映画を見ているとファストフードを食べ続けることに痛々しさすら感じてしまいます(実験途中で彼は何度も実験を中止するように医師たちに呼びかけられます)。

簡単に手に入るからと言って、健康とは引き換えにはならない、そう言ったことを感じさせる映画でした。



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