ある数学者の数奇な半生 ビューティフル・マインド

1947年、プリンストン大学院。
数学の天才といわれたジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ演)は人づきあいがあまりよくなく、一人で数学の研究に没頭していました。

ルームメイトのチャールズ(ポール・ベタニー演)はナッシュとは真逆ともいえる明るい性格で、ナッシュとすぐに打ち解けました。

困難を極めた研究は実を結び、彼が提出した論文の功績から、希望していたウィーラー研究所に働くことになります。





そのかたわら、講義をやらなければならなかったのですが、そこでナッシュは未来の妻アリシア(ジェニファー・コネリー演)と出会います。
それから数年後、パーチャー(エド・ハリス演)と名乗る国防省の男が現れ、ソ連の暗号解読をナッシュに依頼します。

ナッシュは国家機密の仕事をする一方、私生活ではアリシアにプロポーズをし、ついに2人は結婚します。
それからというもの、ナッシュの生活に不安がのしかかります。

誰かに尾行されているような気がして周りを気にするようになり、アリシアへの態度も変わってしまうのです。
ついに彼は「ある真実」を突き付けられ、事態はさらに悪化していきます。



『ビューティフル・マインド』は2001年公開のアメリカ映画で、第74回アカデミー賞作品賞・監督賞・助演女優賞(ジェニファー・コネリー)・脚色賞を受賞しました。

この映画で監督賞を受賞したロン・ハワードは『コクーン』や『アポロ13』、『ダ・ヴィンチ・コード』でも有名だと思います。

ジョン・ナッシュを演じたラッセル・クロウは1999年の『インサイダー』、2000年の『グラディエーター』、2001年の本作で3年連続アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『グラディエーター』では受賞しました。

映画の最後にナッシュの現在について字幕で流れますが、2015年の交通事故でアリシアとともに亡くなりました。

本作のジョン・ナッシュや『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のアラン・チューリング、『博士と彼女のセオリー』のスティーブン・ホーキングなど、映画化された実在の天才はおのおの固有の問題がありました。

しかしナッシュは大学時代の学友や妻のアリシアなど周囲の人間たちの助けによって救われた部分が大きいと思います。

そして彼は1994年にノーベル経済学賞を受賞するに至るのです。

ある天才の数奇な半生を描いた映画。
一見の価値ありです。

(豆知識ですが、チャールズ役のポール・ベタニーとアリシア役のジェニファー・コネリーは2002年に結婚しました。)



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