第一期ART-SCHOOL最後のフルアルバム’LOVE/HATE’のはかなさ

再びART-SCHOOLについてです。

今回は第一期最後となってしまった2ndフルアルバム『LOVE/HATE』について紹介したいと思います。
1stフルアルバム『REQUIEM FOR INNOCENCE』から1年、2003年の11月にリリースされました。

これはギターの大山純、ベースの日向秀和が脱退する1か月前のことでした。
それでは第一期最後のフルアルバムとなった『LOVE/HATE』から、私のオススメの曲を4曲紹介します。





1. 水の中のナイフ


アルバム最初の曲。
曲のタイトルは『戦場のピアニスト』などの映画で有名なポーランドの監督、ロマン・ポランスキー監督の同名デビュー作映画から来ているようです。

このアルバムはART-SCHOOLの中でも特にアグレッシブなものになっていると思います。
のちの6thアルバム『BABY ACID BABY』もアグレッシブな曲調のものが多いですが、この2つのアルバムの系統は全く別なもののように感じました。

さて、この曲は初期の代表作で、ライブでも序盤で定番の曲の一つです。
木下のギター音から始まるこの曲は喪失感や自嘲を歌っています。

2. EVIL


CDでは1曲目と繋がっているように聞こえます。
3rdシングルの表題曲にもなっており、PVも制作されました。

今度はドラム音から始まりギター、そして重みのあるベース音へとつながっていき、サビでこの曲の爆音が炸裂します。
とにかくかっこいいです。

4. BUTTERFLY KISS


1曲目と2曲目とは異なって比較的静かな曲となっています。
私的にはこのアルバムの中で一番印象に残っている曲です。

「氷を砕いて歩こう 何も話さなくていい」と「冷たく乾いた朝」いう歌詞がAメロで登場してきます。
ここから純朴なイメージが浮かび上がりますが、サビではこのアルバムのタイトルとなっている儚い「LOVE」の部分を感じさせるものとなっています(7番目の曲は表題と同じ『LOVE/HATE』という曲です)。

11. UNDER MY SKIN


ライブでの定番曲。
シングルCDのタイトルの曲であり、PVも制作されています。
『EVIL』とこの曲のPVは内容が繋がっています。

このアルバムでは冬、もしくはそれを連想させるワードが含まれている曲が15曲中6曲あり、この曲もその一つです。
それらの曲にあるのは喪失、堕落といった内容だと感じました。

この曲でもある思いの喪失や虚無といったテーマがあると思いました。
すでに発売から14年が経過していますが、まったく古さを感じさせないアルバムとなっています。

15曲目の『SEAGULL』は初回プレス盤にのみ収録されており、CDエクストラとして『SWAN SONG』と『LILY』のPVが収録されています。
PVに関してはオフィシャルのものがすでにないため、ぜひCDを買ってみるのも良いと思います。




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