イギリス、エディンバラに住む主人公レントンは豊かな人生に興味がなく、ヘロインにおぼれていく生活をしていました。
同じくヘロイン中毒のスパッド、女たらしのシック・ボーイ、すぐに頭に血が上ってしまうベグビー、クスリはやらないと決めていたトミーといった悪友とばかりつるんでいたものの、何かをしなければいけないと思い、レントンはヘロインを絶とうとしました。
ただそれをするにはあまりにも今の環境は悪すぎました。
やめようとしてもやめられない、そんな悪循環の中の生活。
ある時からレントンの周りで変化が起こります。
トミーが彼女と別れてクスリに手を出し始めてしまい。シック・ボーイの子どもが死に、スパッドが禁固刑になる。
レントン自身はというと、ヘロインをやめて禁断症状に陥るものの、何とか耐え抜きました。
何かをやらないといけないと思ったレントンはエディンバラを離れ、ロンドンで働き始めます。
ところがそこにベグビーとシック・ボーイがやってきて、新しい生活は蝕まれていきます。
そんな中、レントンはエディンバラに帰る理由ができました。
トミーが死に、スパッドが出所したのです。
トミーの葬式があった夜、シック・ボーイはクスリの売買の話を持ち込みます。
成功すれば大金が、失敗すれば10年は刑務所に入れられてしまいます。
全員が金を必要としていたため、売買のためにロンドンへ向かいます。
密売は成功し、4人はパブで浮かれていました。
ベグビーがほかの客とケンカを起こすまでは。
その時、レントンの頭にあることがよぎりました。
早朝彼はベグビーとシック・ボーイが寝ている間にすべてのお金を持っていきました。
唯一それを目撃したスパッドはおびえるような目で、レントンを見逃しました。
これを境にレントンは変わろうとします。
今まで興味のなかった普通の生活に。
映画はそこで終わります。
この映画の評価は実際に割れていて、人によっては「しょうもない人間の自業自得」という意見があります。
しかし、この映画を通して私が思ったのは「断ち切れないものを断つ・見えない壁を壊す」といったものを表現しているのではないかということです。
確かにレントンらのようにひどい生活をしている人はなかなかいません。
でも人それぞれ何かに縛られている、それをどうにか断ち切るにはどうすればいいか、そんなことがこの映画の真意とは言わないものの、メッセージになっていると思います。
映画は1996年にダニー・ボイル監督で制作され、主人公レントン役を務めたユアン・マクレガーはこの映画で出世しました。
20年ぶりの続編、『T2 トレインスポッティング』も今年公開されたので、これをきっかけに見てみるのはどうでしょうか?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿