忘れられない名作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』

マサチューセッツ工科大学で清掃員として働いていたウィル(マット・デイモン演)は、数学科の学生のために出された、廊下の黒板に書かれた数学の難題を解いてしまいます。



黒板には答えが書かれており、教授のジェラルド・ランボー(ステラン・スカルスガルド演)は驚きとともに答えを導いた学生を探しますが、もちろん見つかりません。

そこでランボーはもう一度、今度は教師陣が2年かけて証明した問題を黒板に書いてその天才を探そうとしました。

ウィルはまた掃除の際に見つけたその問題を解こうとしますが、そこをランボーに見られてしまいます。ウィルは悪態をついて逃げ去ってしまったものの、ランボーは黒板に書かれた答えを見て、ウィルがその天才だということに気づきます。

なんとかウィルの居場所を探そうとしたランボーは、法廷で彼を見つけます。

ウィルは自分が犯した暴行事件で逮捕されてしまいました。ウィルを数学界に引き連れようとしたランボーはウィルのために監督付き保釈の条件を伝えます。それが「数学の研究をする」ことと「セラピーを受けること」でした。

ウィルは過去に里親から何度も暴力を受け、そのために暴力や障害を起こすようになってしまったためです。数学の才能は明らかになっていきますが、セラピーの方は全くうまくいきません。

そこでランボーは最終手段として、自分が学生時代の学友、ショーン(ロビン・ウィリアムス演)にセラピーの依頼をします。


『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は今から20年前の1997年にガス・ヴァン・サント監督で公開されました。

その年のアカデミー賞助演男優賞(ロビン・ウィリアムス)と脚本賞を受賞し、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・歌曲賞・劇映画音楽賞・編集賞にもノミネートされました。(同じ年の最多部門受賞・最多部門ノミネートに『タイタニック』があったので、この映画がなければ最多部門受賞をしていたかもしれません。)

私がこの映画を見たのは比較的最近のことでしたが、とにかくこの映画のあたたかさに感動をしました。

もちろんウィルとショーンの出会いから、二人の信頼関係が強くなっていくというのがこの映画の主軸になっていきますが、それにはウィルの周りの交友関係が深くかかわってきています。

特に、映画の後半、ウィルと友人チャッキー(ベン・アフレック演)の工事現場での会話が印象的です。友人としての、厳しいように聞こえながらも優しい言葉。私の中では「今までに見てきた映画の中で一番良かったのは?」と聞かれたら、今のところこの映画を挙げると思います。

心温まるヒューマンドラマとなっています、みなさんもぜひ鑑賞してみてください。




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