かねてよりマキシマスを信頼していたローマ帝国皇帝アウレリウス(リチャード・ハリス演)は自らの老いとローマにおける政治の退廃を憂慮し、次期皇帝を息子のコモドゥス(ホアキン・フェニックス演)ではなく、マキシマスに就いてもらおうと考え、本人に直接要請しました。
考える時間が欲しいと言ってマキシマスが去った後、アウレリウスとコモドゥスが親子で次期皇帝継承について話し、父の意向を聞いたコモドゥスは失意と怒りによりアウレリウスを殺してしまいます。
自分が皇帝になるためにもマキシマスは邪魔な存在になったため、兵に命令してマキシマスを処刑することにしましたが、マキシマスは何とか逃げ出すことに成功します。
脱出後、家族の安否を確認するために故郷へと戻ったマキシマスでしたが、故郷は焼き払われ、妻子は殺された後でした。
失意と疲労で倒れこんだマキシマスでしたが、奴隷商人が彼を見つけ、剣闘士団のプロキシモに買われてしまいます。
そこから、マキシマスはすべてを失ったグラディエーターとして、その後再び渦中のローマへと舞い戻る運命をたどります。
『グラディエーター』は2000年に公開されたアメリカ映画で、監督は『エイリアン』や『ブレードランナー』、『オデッセイ』などで知られるリドリー・スコットです。
第73回アカデミー賞では作品賞・主演男優賞(ラッセル・クロウ)・衣装デザイン賞・録音賞・視覚効果賞を受賞しました。
また、主演を務めたラッセル・クロウは本作品でアカデミー賞とゴールデングローブ賞で主演男優賞を取りましたが、この年の前年と翌年にも主演男優賞にノミネートされており(インサイダー 1999年、ビューティフル・マインド 2001年)、ゴールデングローブ賞主演男優賞は1999年から2005年の間に5回ノミネートされました(マスター・アンド・コマンダー 2003年、シンデレラマン 2005年)。
ラッセル・クロウが演じたマキシマスの強さと悲しみは主演男優賞を取るのもうなずけるものとなっています。
歴史映画の中にはある程度、時代背景を理解しないとストーリーがわからないというものもありますが、この映画は冒頭のイントロダクションで背景をつかむことができ、前知識がなくても楽しむことができると思います。
歴史映画の代表ともなる一本です。
みなさんもぜひご鑑賞してみてはいかがでしょうか?
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