日本のポストロックを担うバンド、te’について

前回に引き続き日本のインストバンドを紹介していきたいと思います。
今回紹介するバンドはte’です。

te’は2004年にギターのkonoが中心となり、何度かのメンバーチェンジを経て活動を始めました。

当時のメンバーは他に、ギターのhiro、ベースのmasa、ドラムのtachibanaがいました。
2010年にmasaの脱退、翌年のmatsudaの加入、2015年にドラムのtachibanaの一時脱退(現在も)を経て、現在は3人(+サポートドラマー)で活動をしています。

それでは楽曲を紹介していきます(歌詞がない分、曲に対するイメージや感想もここで異なると思うので説明はざっくりとだけしていきます)。




如何に強大な精神や力といえども知性なくしては『無』に等しい。



2ndアルバム『それは、鳴り響く世界から 現実的な音を『歌』おうとする思考。』収録曲。
ギターとドラムの音で突発的に始まり、緩急のあるこの曲はte’の初期の代表作だといえます。

楽観の深奥で燻る魔は、万人が宿す普遍的無意識の『罪』の残滓。



5thアルバム『ゆえに、密度の幻想は綻び、蹌踉めく世界は明日を『忘却』す。』より。
matsuda加入後の楽曲です。
この曲は体を動かしたくなるような疾走感のあるものとなっています。
PVもかっこいいです。

夜は光を掩蔽し、幾多の秘密を酌み、さかしまな『夢想』を育む。



6thアルバム『其れは、繙かれた『結晶』の断片。或いは赫奕たる日輪の残照。』に収録されている曲です。
tachibanaが一時脱退した後に製作した曲で、初代te’ドラマーのyokoがサポートでPVに参加しています。

舞台の幽暗に潜む『恩寵』は、躬を顫わす律動を媒介に顕現する。



2ndミニアルバム『櫂』より。
サポートドラムにELLEGARDENの高橋宏貴が参加しています。
ここで紹介したすべての曲で言えることですが、te’の曲はその曲の中に「静」と「動」の両方を表現しており、相互に曲を引き立てていると感じました。


さて、上の文章で気が付いた方もいるかもしれませんが、te’の曲のタイトルは30文字に統一されています。
アルバムタイトルは6thアルバムまで29文字に統一されていましたが、以降発売されたミニアルバム2つのタイトルは3文字になっています(『閾』と『櫂』)。

te’と前回紹介したmudy on the 昨晩は同じ残響レコードというレーベルに所属しているバンドです。

実はこのレーベルの社長を務めているのが、te’のギタリストkono(河野章宏)なのです。
残響レコードはかつて9mm Parabellum BulletやPeople In The Box、cinema staff、the cabsなどが所属しており、話題のレーベルとなっています。

インストバンドがすきな人は、te’はイチオシのバンドです。

音楽サイトBandcampでte’のPVが製作されていない楽曲も聞くことができます。
残響レコードのYouTubeオフィシャルチャンネル(Bandcampにも)には他にも様々なバンドの楽曲が公開されているのでそちらもぜひチェックしてみてください。



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