すべてが許される日の悲劇『パージ』

「新しい建国の父たち」によりアメリカの失業率はわずか1%まで減少している2022年。
この成果は「パージ(浄化)」を設けたことによるものでした。

それは年に一度、12時間のみ、あらゆる犯罪がすべて合法化するというものでした。

ジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク演)は今期トップになったセールスマンで、妻のメアリー、娘のゾーイ、息子のチャーリーとロサンゼルスの家で暮らしていました。

その日はパージの日で、近所の人たちも早々と家にこもり、サンディン家もしっかりと安全対策を施していました。





ところがついにパージの12時間が開始される合図のサイレンが鳴り響いた後、ゾーイは恋人のヘンリーが自分の家に隠れていたことに気が付きます。

彼はゾーイとの交際をジェームズに反対されており、話し合いをするためにサンディン家に残っていました。
一方、チャーリーは防犯カメラで家の外を監視していた時に、男が一人、誰かから逃げているのを見つけます。

そこでチャーリーは家のロックを一度開けてしまい、その男を家に招きこんでしまいます。
異変に気が付いたジェームズは、すぐに再び家にロックをしましたが、その男を殺そうと追いかけていた男女のグループが家にやってきます。

リーダー格の男(リース・ウェイクフィールド演)は家に逃げ込んだ男を出さないとサンディン家全員も殺すといい、その男を引き渡すように指示します。
かくしてサンディン家はパージの長い12時間の夜に巻き込まれてしまいます——。


『パージ』は2013年のアメリカ映画で、ジェームズ・デモナコがメガホンを取りました。
全米で公開されたこの映画は週末興行収入ランキングで初登場1位を獲得しました。

上で紹介したあらすじの流れが約90分ある映画のうちの最初の約30分のことで、少しテンポが悪いように思うかもしれません。

しかし、登場人物たちの狂気に満ちた演出はサイコホラー映画としての見せどころを示していたと思います。

この映画には続編が現時点で2つあり(『パージ:アナーキー』と『パージ:大統領令』、ジェームズ・デモナコ監督が続投しています)、それらがどのように展開していくのか、気になってみたくなると思います。

ホラー度で言うとそこまで強いものではないので、見やすいかもしれません。

予告編:








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