サマセット刑事(モーガン・フリーマン演)は1週間後に刑事を退職する。
そこに良くも悪くも若手のミルズ刑事(ブラッド・ピット演)が新たに部署に入ってきました。
そんな時にある殺人事件が起こります。
ある一室で、太った男が拘束されたままパスタに顔を突っ込んで死んでいたのです。
サマセットは嫌な予感がし、一週間後に退職する自分には荷が重すぎるとして担当を外してもらおうとしましたが残念ながら拒否されます。
翌日、新たに弁護士のグールドが自身のオフィスの中で殺されているのが発見されました。
オフィスの床には血文字で「GREED(強欲)」と書いてありました。
後にサマセットは太った男の殺人事件現場に戻って再び検証しましたが、冷蔵庫の裏に「GLUTONNY(暴食)」の文字を発見します。
ここでサマセットはこれらの殺人事件がキリスト教の「七つの大罪」をもとにしていることに気が付きます。
残りの5つは「SLOTH(怠惰)」、「LUST(肉欲)」、「PRIDE(高慢)」、「WRATH(憤怒)」そして「ENVY(嫉妬)」。
ミルズはサマセットの助言や行動に反感を持つこともありつつも、彼と協力して犯人の正体へと迫っていきます。
犯人の意図は何なのか、7つの殺人の果てにどうなってしまうのか——。
『セブン』はデヴィット・フィンチャー監督、1995年のアメリカ映画です。
とにかくこの映画はまずキャストが豪華でした。
主人公のミルズ刑事を演じたブラッド・ピットは『ファイト・クラブ』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『オーシャンズ』シリーズなどにも出演しており、知らない人はいないと思います(『ファイト・クラブ』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』もデヴィッド・フィンチャー監督作品です)。
サマセット刑事を演じたモーガン・フリーマンも有名ですね。
(私の中では『ショーシャンクの空に』が特に印象的です。)
犯人のジョン・ドゥ役を演じたケビン・スペイシーは私のお気に入りの役者です。
『ユージュアル・サスペクツ』や『アメリカン・ビューティー』でも彼の演技を見ましたが、とにかく印象に残る実力派の俳優だと思います。
連続殺人事件の最初の日から土砂降りが降りしきり、音楽もノイズを含んだもので、それらが陰鬱で狂気的な雰囲気を醸し出しています。
ジョン・ドゥのサイコパスさから、映画史に残る殺人鬼になっていると思います。
映画公開から20年以上たった映画ですが、サスペンスやスリラー映画が好きな人はぜひご覧ください。
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