記録にも記憶にも残った名作映画 羊たちの沈黙

FBIのアカデミー生であるクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター演)はクロフォード主任捜査官からある任務を命ぜられます。

それは現在起きている猟奇殺人事件の犯人バッファロー・ビルを逮捕するためにある男の協力を頼めというものでした。




男の名前はハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス演)。

彼はもともと精神科医でありながら、人食いの猟奇的殺人犯として精神病院に厳重な警備の元収監されていました。

さっそくクラリスは精神病院に向かい、レクターと面会します。

ほかのFBIが来たとき、レクターは相手を小ばかにするようにして黙るだけでしたが、レクターはクラリスに興味を持ち、少しずつ犯人逮捕の手掛かりとなるヒントを与えていきます。

その代わり、クラリスが一つ質問を聞いたら、今度はレクター自身がクラリス自身のことについて一つ質問をするというのが条件でした。

猟奇的連続殺人事件に新たな展開が起こります。
女性がまた一人、バッファロー・ビルによって誘拐されてしまったのです。

女性の母親は上院議員であり、レクターと直接面会をして娘の捜索の協力を要請します。
殺人事件の捜索とは別に、レクターには一つのプランがありました。

クラリスはバッファロー・ビルを逮捕し、上院議員の娘を救うことができるのか——。



『羊たちの沈黙』はジョナサン・デミ監督で1991年に公開されました。

原作はトマス・ハリスの同名小説『羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)』です。
この映画は第64回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)・主演女優賞(ジョディ・フォスター)・脚色賞のいわゆる「主要5部門」すべてを受賞しました。

2018年の3月に第90回アカデミー賞の授賞式が行われましたが、主要5部門を獲得したのはわずか3作品です。

この3作品の中で最新なのが『羊たちの沈黙』であり、第48回アカデミー賞で達成したジャック・ニコルソン主演の映画『カッコーの巣の上で』以来、16年ぶりの快挙でした。
(ちなみに最初の主要5部門受賞を達成した映画は1934年公開、第7回の時に達成したクラーク・ゲーブル主演の映画『或る夜の出来事』です。)

アンソニー・ホプキンスの名前を出すとハンニバル・レクターをイメージする人が多いかもしれませんが、それくらい彼の演じたレクター博士の印象は強烈なものです。

映画を見ている人の脳裏に、その狂気からくる恐怖を焼き付けました。
スターリング捜査官を演じたジョディ・フォスターも芯の強い女性を演じきっていました。

2018年時点で続編が3作品制作されています。
オススメの作品です(少しグロテスクなので、苦手な人はご注意を)。



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