低予算にして成功したモキュメンタリーホラー映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」

※ネタバレ要素を含みます

メリーランド州の学生三人が森の中に入ったのちに行方不明になる。
一年後、三人が使っていたフィルムとビデオが見つかる。

映画はこのような字幕から始まり、発見されたビデオが再生されます。

最初のシーンではヘザー・ドナヒューが登場します。

そこから、今回のプロジェクトに参加するジョシュア・レナード(ジョシュ)とマイケル・ウィリアムズ(マイク)の二人も画面の前に登場します。


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三人は今回のプロジェクトの舞台であるバーキッツビルへと向かい、近隣の住人に「ブレア・ウィッチ」やそれに付随する「コフィン・ロック事件」「ラスティン・パー事件」についてのインタビューを行います。

そしていよいよ、三人はプロジェクトのメインともなるブラックヒルズの森の中へと足を踏み入れるのです。
森に入った三人に何が起こったのか、ビデオは森の中での彼らの一週間を映していた——。



『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は1999年公開のアメリカ映画です。
監督はエドゥアルド・サンチェスとダニエル・マイリックが務めました。

この映画は製作費わずか6万ドルでありながら、興行収入は2億4800万ドルと、アメリカだけでなく世界中で大ヒットしたホラー映画です。

しかし、第20回ゴールデンラズベリー賞では、最低作品賞にノミネートされ、ヘザー・ドナヒューが最低主演女優賞を受賞してしまいました。

この映画のすごいところは、ホラー映画でありながら恐怖の「実態」をまったく見せずに映画が終わる点です。

普通のホラーであるならば、幽霊やモンスター、殺人鬼などの恐怖の元となる「実態」が登場してきますが、この映画ではその「実態」が出てきません。

それどころか、夜のシーンは特にビデオにつけられているライトだけが光源なので、画面全体が真っ暗のシーンもたびたび出てきます。
つまりこの映画がホラー映画である要素は暗さと声、音だけなのです。

五感の一つ、視覚がほぼ失われた状況で、森の中から聞こえる奇妙な音・声というのが、映画を見る人にも恐怖を植え付けたのだと思います。

また、わずか2つのビデオで映画の全てのシーンが撮られ、急に動画のオン・オフが行われます。
また、その画質も普通の映画のようにきれいではないという点が、鑑賞者にこの映画がノンフィクションであるかのように感じさせるのでしょう。

映画館で見ることができれば、さらにその恐怖を体感できたんだろうなと思いました。
モキュメンタリーやPOV関連の映画が好きな人には必見の映画です。



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